JAあまくさ管内では、全国でもトップクラスの品質を誇るインゲンの出荷が9月25日から始まり、順調に進んでいます。露地の出荷から始まり、10月中旬からハウスの無加温、寒さが厳しくなる12月から加温へと移行します。
平成17年よりJAで統一している出荷規格に沿った厳格な選別と、1箱20分以上かかる丁寧な箱詰め作業が市場や消費者から高い評価を得ています。今年は8月下旬から9月にかけて続いた干ばつの影響で出始めの出荷量は少ないですが、1箱(2`入り2800円と価格は好調。平成21年度は出荷量122d、販売高1億2100万円を計画しています。
無加温ハウスで3.5e栽培している天草市河浦町の平尾義人さん(78)は、インゲンを作り始めて10年目。10月中旬より収穫が始まり、午前中は収穫作業、午後から選別し箱詰め作業が終わるころには夜になっています。ピーク時には22時まで箱詰め作業に追われ20箱ほど出荷します。平尾さんは収穫したインゲンを自宅横の作業場に運び、規格サイズを記した板の上で選別。同じSサイズでも2aの差があるため、平尾さんはSの中でもさらに選別し1列ずつ分けて箱詰めするため、長さがきれいに揃っています。「今では手に持っただけで大きさがわかるようになりました」と話す平尾さんは、同地区の生産者らと意見交換をし、お互いに気をつけ合いながら選別・箱詰めに対する意思統一を図っています。
JA管内の栽培面積は9fで、224戸の農家が栽培を行っていますが、農家の高齢化に伴い年々減少しています。JA指導員は「管内産のインゲンは、20数年市場から高い評価を得ています。ここでインゲン栽培の良さを再度見直し、栽培面積の維持に努めていきたいです」と話しました。
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