熊本県果樹技術者連盟天草支部は5月21日、結成50周年を迎え、記念式典を開きました。現会員・OB会員ら66人が参加。歴代の支部長も集まり、天草果樹の歩みを振り返るとともに、今後の天草果樹発展に向け関係者の意思統一を図りました。
果樹生産技術の向上を図ろうと、昭和33年熊本県で果樹技術者連盟が発足。2年後の昭和35年、県内最初の支部として天草支部が発足しました。知識・技術の向上を目指し、現地検討会や剪定講習会・果実品評会などを開いています。行政やJA、教員など天草地域にある多くの機関の果樹担当者が会員です。問題等が発生するとすぐに集まり、各機関を通して周知を徹底するため、素早い対応で被害の拡大防止に繋がっています。
天草支部では10年ごとに式典を開催。今回は50周年と節目にあたり、歴代の支部長と在籍20年以上の会員に感謝状を送りました。初代支部長の松田明治さんは「共に奮闘した仲間の顔を見ることができとても嬉しく思います。今後も天草果樹発展のため、私たちOBも寄与したいです」と話しました。
また、『ヒリュウ台利用の河内晩柑、清見、高しょう系ポンカンの特性』と題し、天草農業研究所の神山光子氏による意見発表や、JA熊本果実連の満田稔氏による記念講演を行いました。
天草支部の木下十志夫支部長は「天草の果樹農業は、この50年の間に天草地域農業の牽引役として発展し天草の産地が形成されました。天草地域果樹農家のさらなる発展を目指して努力していきたいです」と熱意を語りました。
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