−この地に生きる−

あまくさ人


安全でおいしい農産物づくりに取り組んでいるあまくさの人びとを紹介。

その魅力に迫ります!!


 

大矢野町

 

    みつい  かずとし

  三井 和敏 さん (51)

☆キュウリの周年栽培を行う専業農家(ハウス40e)。水稲(1.8f)も栽培。

☆就農31年

☆現在JAあまくさ園芸部会キュウリ部会の部会長

 外は爽やかな風が吹き秋を感じるようになった10月中旬。夏の様気を感じさせるハウスの中で、汗をにじませながら作業に励む三井さんにインタビューしました。(取材日:平成22年10月15日)

 

―就農されたきっかけ、またこれまでの経歴を教えて下さい。

 もともと家が露地栽培のレタス農家でした。学校卒業後20歳の時に就農し、29歳の時に15eのハウスを建てキュウリの栽培を始めました。その後徐々にキュウリに切り替え、現在は周年で栽培を行っています。

 

―キュウリの周年栽培をされているということですが、ハウスが3か所あり、1ヶ所はまだ植えて間もないようでしたが、それぞれのハウスごとに時期をずらして栽培されているのですか?

 そうですね。1年を通してどこかのハウスで収穫ができるようにしています。期間にもよりますが、ほとんどのハウスで1年に2作行いますので、ハウスの面積は40eですが、栽培面積にすると約70eになります。

 ひとつのハウスは10月12日に定植していますので、定植してからまだ3日です。収穫は11月中旬からで来年の6月まで取れればと思っています。

 現在はあと2つのハウスで収穫を行っており、(取材場所の)このハウスでは9月下旬から収穫を始めました。12月末まで収穫する予定です。

今年の夏はとても暑かったのでご苦労されたかと思います。この暑さはキュウリにも影響があったのでは

 暑さでハウス内が乾燥してしまい、灌水に追われていました。ある程度ハウス内に湿度がないと、根からの吸水だけでは追いつきません。

 どこの産地も大変だったのではないでしょうか。単価が高かったですからね。

―確かに、スーパーでも野菜は高かったです!では、三井さんの1日のお仕事の流れを教えて下さい。

 朝、灌水をして午前中は収穫・箱詰め作業を行います。午後からは消毒や整枝作業などハウス内の手入れなどを行います。

 収穫し、箱詰めしたものは翌日出荷します。

キュウリ栽培で大変なこと、苦労されることは何ですか?

 少しでも長く収穫できるよう、いかにして長い間受粉出来るかがポイントであり難しいところです。

 芽を伸ばしながら受粉させなければなりません。両方を同時に進めていかなければならない所が難しいです。

―心がけていることや注意していることは何ですか?

 数年前からきゅうり黄化えそ病が問題となっていますので、定植前ハウス内の消毒をし全滅させます。ハウスの谷部に防虫ネットをするなど対策も練っています。天敵を利用した防除を行うことで消毒の回数を減らしており、安心安全にも気を使っています。

―就農し31年ですが、農業での喜びや嬉しかったことはなんですか?

 いい品物ができ、食べて下さった方から「おいしかったよ!」と言ってもらえた時は、とても嬉しいです。

―今年の目標を教えて下さい。

 昨年以上の収量をあげることです。

―将来の夢は何ですか?

 年に何回か旅行に行けるような余裕のある経営を行うことです。これからも勉強しながら頑張ります!

 

 




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