―就農したきっかけは何ですか。
高校卒業後は東京で建築関係の企業に勤めていました。ところが、家業を継いでいた兄が企業へ勤める事になり、私がその後を継ぐことになりました。以前はメロンやきゅうり、いちご、甘夏、温州みかん等を作っていましたが、平成12年からは米を専門に作っています。
―水稲栽培で心がけている事や工夫されている事はありますか。
農薬化学肥料を使わない自然農法栽培を行っています。また、水が基本であると考えており、水田の水は超活性水を使用しています。超活性水を使用した農産物が元気に育ち、その農産物を食べた人が元気になる。そして、水田から流れる水で河川や川の水質バランスが良くなり、環境の改善にもつながります。このような「環境回復型農業」に取り組んでいます。
―就農して苦労した事や大変だった事はありますか。
自然農法では草取りが一番大変です。今年は正月から雪が降り寒かったから、除草のたよりにしているタニシが出てこず、約11ヘクタールの水田の雑草を全部自分たちで除草しました。
―農業での喜びや、嬉しかった事はありますか。
6月の大雨の影響でいもちが多く発生しましたが、超活性水を使用している為でしょうか、稲のバランスが全部良くなってきています。米を作って良いものが出来て、その米をお客さんに食べてもらって、美味しかったと言ってもらえることが一番の喜びですね。
―今年の出来はいかがですか。
春先の低温により田植えが2、3日遅れ、いもちも発生しましたが、順調に生育しています。今日みたいな良い天気が続けば問題ありません。刈り取りは8月の4、5日になるでしょう。
―今後の目標や、新たに取り組みたい事はありますか。
6月末より玄米を使ったスナック菓子を試作しています。そのまま食べてもいいし、スープに入れてもいいし、離乳食などにもおすすめです。化学製品を使わず油で揚げないため健康によく、玄米そのままの栄養成分が簡単に摂取できるので、今後は病院や保育園、老人ホーム等へ玄米スナックをつないでいきたいです。いつかは工場が作れるといいですね。
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