―就農したきっかけは何ですか。
【弘さん】中学を卒業後、東京に4年ほどいました。次男なので後を継ぐことは考えてもいませんでしたが、兄が継ぐことが出来なくなったため、私が父から受け継ぎました。
【好子さん】私が嫁いできた時は牛、たばこ、みかんを栽培していました。当時はみかんの最盛期でした。それから義父が豚に切り替えて、私も手伝いをしていました。
―1日の仕事の流れを教えて下さい。
【弘さん】朝5時30分にエサをやり、7時30分に小屋の掃除をします。その後、13時30分にエサをやり、夕方に小屋の電気をつけます。
【好子さん】空いた時間に弘さんはみかん山に行ったり、私は加工所に行ったりしています。畑でダイコン・キュウリ・ニンジン・ショウガを作っていて、みそ漬けに加工しています。今はそれが一番の楽しみです。
―就農して苦労した事や大変だったことは何ですか。
【好子さん】豚が病気になることが一番心配ですね。離乳してから体が細くなり、死んで行きます。それを見るのはつらいですね。原因は不明で、昨年は特にひどかったです。一番多い時は400頭ほどいたんですよ。
【弘さん】寒い時に産まれると子豚は死んでしまうし、暑い時にお産すると母豚が熱を出すので年中心配ですね。
―養豚での喜びや嬉しかったことは何ですか。
【好子さん】毎月決まった数を出荷出来た時は嬉しいですね。
【弘さん】5年ほど前は価格が良くて、一生懸命世話して育てた豚に高値がつくと嬉しかったです。
―飼育上での工夫や心がけている事は何ですか。
【弘さん】病気を予防するためにも、消毒が一番ですね。動噴で週に2〜3日消毒します。
【好子さん】毎日掃除をするときに、豚の状態を気を付けて観察しています。
―今後の目標を教えて下さい。
【弘さん】規模拡大は出来ないので、現在飼育中の豚を今まで通りかわいがることですね。優良な豚の出荷を目指します。
【好子さん】1人ではとても出来ない仕事なので、これからも2人で助け合いながら世話して行きたいです。
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